打楽🐷ぶ〜ろぐ

打楽器愛好者、曲淵俊介の身に日々起きる、打楽器に関する小言

2020-01-01から1年間の記事一覧

また共に演奏ができること。

12月の公演、コロナ前からお世話になっていた管弦楽団から依頼が来た。音楽教室と収録の仕事だ。3月に公演が再三延期した上、結局中止になってしまったのが最後だったし、存続さえ危ぶまれる程の状況だったので(約半年間公演ゼロ)、公演再開&演奏依頼は…

良いお年を!

クリスマスも終わり、年内も残り僅かになった。今年はクリスマスの色合いが、街に感じられなかったように思う。 イルミネーションや街の店頭販売、クリスマスソングも去年ほど見かけていない気がする。 最近は活気もなくなってきた、終わらない自粛に対する…

西村朗ティンパニコンチェルト

12月頭に、とある方のソロCDレコーディングに参加した(リリース情報が出てから詳細はアナウンス)。曲は西村朗のティンパニコンチェルト。リンク&初演はパーカッショングループ72。 youtu.be 同氏の打楽器作品としてはずいぶん前の作品だが、最近の作…

YORKSHIRE BALLAD

今日から始まった吹奏楽のリハーサルで使用する譜面を眺めながら、中々に重い仕事量の曲たち(1日3回、全く別の志向のコンサート配信)の中に一曲の小さな作品がある。 バーンズのヨークシャー・バラードだ。 バーンズが訪れたという、ヨークシャー地方で見た…

スチールパンマレット

先週から、とあるレコーディングのリハーサルが始まったのだが、そのパートの中でスチールパンという楽器が登場する(更新頻度がグダグダしていることは、もはやスルー)。 なんだか、もの凄く硬そうな主食的なニュアンスに聞こえるが、鉄鍋的な意味です。これ…

音の方向ってあるの?

昨日ブログを書いた、くらいに思っていたのだけど、気がついたら6日とか経っていたらしい。気を抜くと一瞬で時間が流れる気がする。 そもそも、最近物忘れ激しいので、自分の備忘録も兼ねてやっているし、気を抜いている場合ではなかった。。。! 先日、前々…

成長は突如として

数年前から打楽器を教えに行っている高校の、専攻学生のコンクールに付き添った。 フレッシュな1年生でまだ中学生の面影も残る彼だが、この2ヶ月で驚くべき成長を遂げた。技術ももちろんだし、音楽的にも深みが増した。まさに別人のような演奏を披露したの…

砂紋&砂の書

以前記事にした、PHONIX Marimba Orchestra Ⅶの楽曲を思い出しながら。 非常に美しく、マリンバ的でありながらも、新しい響きが耳に抜けていく、2曲の砂シリーズ、「砂紋(作:奥定美和)」と、「砂の書(作:木下牧子)」。 シリーズと言っても、たまたま演奏会の…

フロアタムレッグⅢ(完)

先日はじまったフロアタムレッグを伸ばそう大会(エントリー1名)決勝戦って事で、色々と練り直したところ、切り込みを入れたアルミパイプを締めるサドルの部分が少し強度が弱く、少し安定感にかけていたので、サドルをやめてステンレスのプレートで挟み込むこ…

プロってなんなんだ!?

先日、数年前から専属でトレーナーをやっている、とある一般吹奏楽団のアンサンブルコンテスト団内オーディションの審査を急遽行うことになった。 このご時世、彼らも半年ほど活動の場を断たれ、毎年の吹奏楽コンクールも無くなり、練習をすることさえできな…

フロアタムレッグⅡ

先日はじまったフロアタムレッグを伸ばそう大会(エントリー1名!)、第1試作品を作った。 構想段階ではサドルで留めていたが、上手く留まらなかったのでパイプ同士の隙間をサージカルテープで仮止めしての試作品だ。 まずは直径12mm、厚さ1mmのアルミパイプを…

第一組曲

少し前になるが、とある吹奏楽のコンサートがあった。僕自身、大ホールで吹奏楽を演奏するのは半年ぶり程になるし、その頃は(今もほとんど変わっていないけど)大規模イベントの再開も決まったばかりで、演奏者同同士は2メートルの間隔を空けなくてはならな…

OKHOレコーディング

本日はキラリふじみにて、以前記事にしたヤニス・クセナキスのOKHOという作品のレコーディングを行った。 それぞれ持ち寄ったジャンベ3台とホールの相性も良く、いい意味で期待を裏切られるように3名が録音にのめり込んだ。 かなり長期間の中ではあるが、…

フロアタムレッグ

マルチパーカッションの楽曲を演奏する時にフロアタムを使う。でもスタンドが低くて演奏しにくい! ということ、ありませんか? 僕はしょっちゅうあるのです。 フロアタムとはドラムセットのタムの中で最も低い音を担当する こんな楽器なのだが、ドラムセット…

PHONIX Marimba Orchestra Ⅶ

自粛期間も9月に一段階の区切りを迎えて、少しずつ外に出る機会も増えてきた。 9月20日に上野信一&フォニックス マリンバオーケストラの7回目の定期演奏会を終え、この約半年間、クローズドのコンサートは少しはあったものの、中サイズ以上のホールでフルで…

スティックコントロール!!

3月からほとんど全ての公演がコロナウイルスの影響でなくなってしまった。リハーサルの日程も含めると3月で20日間ほど。指導も含めると更に。4月、5月はもっと酷かった。もちろん前例にないことなので、5月に入るくらいまでは思いのほか対応に追われ、バタ…

行きつけの100均

来週に迫ったコンサートの前に予定している、ホールロビーでのチンドン。 通常の楽器はステージ上のため、持ち込めない。ここは打楽器愛好家たるもの、100均に入り浸ってなにか使えそうな物を物色するのが一番。 これらは全て100円で出来ているものだ。 まず…

オコ

激オコプンプン丸! という意味ではない。 Iannis Xenakisの「Okho」という曲の話。 少なくとも打楽器をやっている者の間では耳にすることも多い作曲家だが、聞いたことないという方も多いだろう。 クセナキスはギリシャ系フランス人作曲家だが、建築と数学が…

Black Bones

Fati Fehmijuさんの「Black Bones」という作品を練習中。 Fatiさんは大学生の時からのお付き合いで、当時は演奏者としてかなり勉強させて貰った。彼はライブエレクトロニクスというスタイルで作曲をしている。 楽器一つ一つにマイクを向けて、演奏した音をそ…

アルチュニアン トランペット協奏曲

川崎にて演奏したアルチュニアンという作曲家のトランペット協奏曲。 こんな曲 トランペット協奏曲のバックをしたのは久しぶりで、本番前からワクワク。 僕のよく知ってる勇ましいトランペットが登場したかと思えば、耳をよくすまさないと聞こえないほど繊細…

ラ・ボエーム

オペラ「ラ・ボエーム」公演リハーサルの中で浮上した、オーケストラピットが狭い事件。 オペラとは、歌手が音楽に合わせて歌唱、演技をしながら一つの壮大なストーリーを描く舞台。伴奏を担当するオーケストラがステージ上に歌手と共に上がってしまうと、ス…

1人6役?

2月のはじめに一つ貴重なコンサートを経験した。 金管8重奏に打楽器が加わるという内容のコンサートだった。 「VALLISE」さんへの参加は今回が初めて。 内容はホルストの惑星(火星、木星)を金管8重奏で演奏するというもの。 ・火星 ・木星 惑星を8人で演奏…

打楽器が好き

僕が初めて打楽器と出会ったのは中学1年生の吹奏楽部であった。 といっても、第一志望はトランペットだったけど。 しかし我が部では顧問の先生の強制的振り分けが全てであった。 旋律を担当しない楽器(当時の僕曰く)というのは非常に地味なものである。 和…