打楽🐷ぶ〜ろぐ

打楽器愛好者、曲淵俊介の身に日々起きる、打楽器に関する小言

Black Bones

Fati Fehmijuさんの「Black Bones」という作品を練習中。


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Fatiさんは大学生の時からのお付き合いで、当時は演奏者としてかなり勉強させて貰った。彼はライブエレクトロニクスというスタイルで作曲をしている。

楽器一つ一つにマイクを向けて、演奏した音をその場でエフェクトをかけて、スピーカーから流す。

例えば僕の生音と重なって響きを広げたり、追いかけっこのように遅れて流れたり、さらに事前に録音しておいた音素材を加工したテープ部分を同時に流すことで、今まで聞いたこともないような音世界が作られたりする。

 

セッティングはこんな感じ。超デカイ。f:id:buulog:20200218120534j:image

 

マイク&配線(少し分かりにくいけど,,,)

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僕は機械はあまり得意ではない。

スマホにしたのも最後の最後だったし、PCも必要最小限しか知識がない(小学校の授業でやったタイピングにドハマリしたので、タイピングだけは妙に得意なのだが)。車の運転もすごく苦手だ。

 

目に見えない構造を根本的に信用できないみたい。

 

何故このような話になったかというと、ライブエレクトロニクスは大量の電子機材を使用する。

核となるPCから分岐しながら枝分かれした無数の配線。どこにつながっているか全て把握しなければ大変だ。一つの配線ミスが命取りで、本番中にエフェクトがかからなくなったり、スピーカーから音が出なくなったりしたら作品の魅力がなくなってしまう。。

 

演奏者が見るためのPC(テープとの作品の場合、時間が表示されたPCを見ながら演奏することもある)が演奏中にフリーズしたこともあった。タブレットの時は演奏中にメールが届いてタイマーがストップ。やむなく演奏を中断し「○○さん、メールが届きましたよ〜」なんてちょっと笑える一幕も。

 

そして何かのトラブルが起これば、スタッフ総出で配線のチェックに走る。全部コードだから何が原因が特定が難しい。もしこれが本番中だったら。。。。。

 

なんて、機械音痴にはたまらない環境なわけだが、コンピュータ音楽のクリエイターたちは皆すごく楽しそうに仕事をしている。

根本的にコンピュータや電子と名のつくものが好きなんだろうなあ。

 

 

一丸となって作り上げたステージが終わって、やったー!と喜ぶクリエイターたちの姿。

一度見たら、やめられない!!