アルチュニアン トランペット協奏曲
川崎にて演奏したアルチュニアンという作曲家のトランペット協奏曲。
こんな曲
トランペット協奏曲のバックをしたのは久しぶりで、本番前からワクワク。
僕のよく知ってる勇ましいトランペットが登場したかと思えば、耳をよくすまさないと聞こえないほど繊細な部分も顔を出す。
ホールいっぱいに大音量を響かせたと思えば、次の瞬間は無音、静寂,,,
沢山の表情が見れて涙が出るほど素敵だった。僕も打楽器でそんなアプローチできたらな。
さて今回はシンバルでしたが、この曲、小節毎のアクセントがバラバラ。
1拍目に来たかと思えば、次は2拍目、その次が2拍目で、次は3拍。で次はおっと1拍目だった!
という風に、イジワルで妙な緊張感が漂う。
でもそれが楽曲のシビアな音楽世界を彩っているようで、なんともカッコいい。
そして緊張すればするほど、中間部の美しい旋律にウットリ。。
〈さあ、誰が間違えるか〉という、さながら罰ゲームのような状況を皆で協力しながら乗り越える事への恐怖感とワクワク感。これぞアンサンブルの醍醐味。
そしてこの曲の最後にはトランペットのみの演奏部分(Cadenza)があるのだが、カッコいいソロフレーズの最後の最後にはシンバルが大音量で華やかさを演出する。
ただの大きい音にならないよう(ソロを邪魔する)、金属同士が正面衝突しないように、左右で向かうシンバル、受けるシンバルをしっかりと分けて。
うーん、でも少し力んだかな。
練習の時は誰だってリラックスできる。
でも合奏になった瞬間にとてもそれどころじゃなくなったりする。
ガッチガチに固まったりする訳じゃないけど、その一瞬の強張りが音に出る。
これぞ。。アンサンブルの。。醍醐味。
実践と対策あるのみですな。