ラ・ボエーム
オペラ「ラ・ボエーム」公演リハーサルの中で浮上した、オーケストラピットが狭い事件。
オペラとは、歌手が音楽に合わせて歌唱、演技をしながら一つの壮大なストーリーを描く舞台。伴奏を担当するオーケストラがステージ上に歌手と共に上がってしまうと、ストーリー進行を妨げてしまう(映画とか見ていて、もしも効果音を鳴らす人やBGMを演奏する人が見えていたら、気が散っちゃうじゃない?)。
そこでオーケストラが見えないように、掘りごたつ風にステージ前面を下げて、隠す。これをオーケストラピットというのです。
しかし最初から舞台の幅が決まっているのでオーケストラが入ると、壁に囲まれているのもあって大抵狭い、狭い、狭い!
僕が担当する楽器は
シロフォン、グロッケン、鐘(チャイム)
ということで、一番場所を取る(邪魔)。
今回も打楽器セクションには前もって「狭いからコンパクトにしてねアナウンス」があった。
そこで、出来るだけ迷惑にならないよう(こういう時は、ちょっとした配慮が大事)使用する4本だけ取り出して専用スタンドをこしらえた。
マイクスタンドとシンバル用ブームスタンド、あとは2つをつなげるクランプを用意して完成。
S字フックで引っ掛けぶら下げる。
本来であれば引っ掛けるための紐が鐘を圧迫して響きを止めてしまわないように、板を噛ませるのだが、今回の演奏箇所は音量は必要ないので、そのままで丁度いい。
打楽器はこういう音を出す前の準備も楽しい。
買えば済んじゃうじゃないの?
確かにその通りだが、時間をかけた愛着が音に影響するとかしないとか。
さて準備も出来たことだし、いざピットへGO!!!
なんだ、全然スペースあるじゃない。。(あるある)