打楽🐷ぶ〜ろぐ

打楽器愛好者、曲淵俊介の身に日々起きる、打楽器に関する小言

OKHOレコーディング

 本日はキラリふじみにて、以前記事にしたヤニス・クセナキスのOKHOという作品のレコーディングを行った。

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 それぞれ持ち寄ったジャンベ3台とホールの相性も良く、いい意味で期待を裏切られるように3名が録音にのめり込んだ。

 かなり長期間の中ではあるが、何回かステージも経験し、丁度いい状態で録音に臨めていたのかもしれないが、レコーディングって本当に奥が深い!

 

 今日一番勉強になったことはマイク位置による聞こえ方の違いだ。ほんの数十センチマイクを移動させた(向きを変えた)だけで、まるで別の楽器のように性格が変わる。ステージで音を出す僕達の耳に流れる生音の聞こえ方と、マイクを通して聴く演奏の性格が、最初はイメージと違う形ではじまった。カラオケで歌う自分の声が、スピーカーから流れてくる声に対して違和感を覚えることに近いかもしれない。

 サウンドチェックの為、短い部分を録ってはプレイバック、また微調整して録ってはプレイバック、、、楽器を移動させたりマイクを移動させたり数cm単位で試行錯誤を繰り返し、いい場所に巡り合った瞬間に、音楽が動き出した。演奏は同じなのに1音1音が活き活きして、合奏がうねり出した。

 

 一同コレだ!という感じであっという間レコーディングが終了。

 

 今回はジャンベ3重奏なので3名の作品、なのではなくてそこにはエンジニアさんの感性や一つ一つのマイクの性格など、レコーディングというのは更に複雑な合奏なのだと勉強になった。今思い出しても最高の時間。ここから更に音が磨かれ世に出されるかと思うと今からワクワクが止まらない!!


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...そういえばこのスタンド、立派なジャンベスタンドに見えますが、ホームセンターで購入した800円位の、花壇を置く台なのです。


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 そのまま置いてしまうと金具と楽器が当たって(床と金具も併せて)ノイズが発生してしまうので、フレームにテーピングを巻いてクッションの代わりにした。人によってはスポンジ素材のクッションを使ったり、冬用スリッパ、トイレの便座カバー等々、こだわりはそれぞれ。

 何よりも市販の高いスタンド(それらも勿論素晴らしいのだけれど)に比べてフレームが細く楽器が揺れるので、鳴りがとってもいい。かなり強い強度で作られているので壊れそうな心配もないし。

 

お安くて質がいいなんて、主婦の皆様には持ってこいですな(買うわけないだろ)!!