打楽🐷ぶ〜ろぐ

打楽器愛好者、曲淵俊介の身に日々起きる、打楽器に関する小言

良いお年を!

クリスマスも終わり、年内も残り僅かになった。今年はクリスマスの色合いが、街に感じられなかったように思う。

イルミネーションや街の店頭販売、クリスマスソングも去年ほど見かけていない気がする。

最近は活気もなくなってきた、終わらない自粛に対する苛立ちもあるのかもしれない。

外出できない空気感の中、ある百貨店が日頃のお客様への感謝を込めて、無観客配信コンサートを企画した。

 

全員サンタのオーケストラ!f:id:buulog:20201226010710j:image

今年はクリスマスコンサートの依頼は殆どなかったし、外に出歩ける状況でもなかったので、今年はクリスマスはないな、と思って諦めていたのだが、まさかの普段僕がやらないような企画で嬉しい。

2名の歌手のソリストも入った50分ほどのプログラムで、どれもクリスマスに相応しいものばかり(主催者様のリクエストで、一曲銀河鉄道999あったけど。シブい)。

 

袖口が長くてモコっとしてるから、トライアングルのビーター(バチ)や、小太鼓のスティックが絡まって弾けない。。!とか、サンタちゃんの髭が口に入って不快な状況になったり、ソーシャルディスタンスをとるため指揮者と奏者同士にとてつもない距離が出来ていたり(打楽器が一番遠かった!動画でも引きだと見えないくらいに!)、閉店してお客様が帰られてからの搬入になるので、会場に楽器が入った瞬間から本番までに1時間しかなく、ヨーイドン!でスタッフ、奏者総出で会場設営、ピアノ打楽器搬入セッティング、配信用音響機材、撮影機材を搬入したのち、ゲネプロもやって、終わったらもう数分後には本番開始、50分弾いたら全ての機材を40分以内に撤収。という具合に(長文過ぎた😪)、サンタクロースも大変なご職業であることを実感。

 

配信はコロナ前まで個人ではやってこなかったし(超アナログ人間。。)、オケもアーティストのバックとか、ゲームアニメ等のイベントくらいでしか配信はやったことがなかった気がするので、遠いところに住んでいて中々都内に出て来られない知り合いに聞いてもらう良い機会になったのもWithコロナの重要なスタイルだと思う。しかも企業のキャンペーン等だと無料配信も多いので、今年は全く音楽に触れたことのない友人にも多く聞いてもらう事ができた。自分のリサイタルとかだと、新しい事に挑戦するばかりにどうしてもマニアックな、難解なものになりがちになってしまうし。。。

 

今回興味を持ってくれた知り合いの中に、2才のお子さんと見てくれたお母さんがいた。正直、上記の事もありバタバタな演奏だったと思うが、その娘さんが「じょうず〜しゅごーい!」とピョコピョコ飛びながら配信の音楽に合わせてトイピアノを弾いている動画を送ってくれた。

父とは、、、間違えた、世界中のサンタクロースたちはこの瞬間のためにクリスマスの日に働いてるのだな!、と嬉しい気持ちになった。

 

僕が家庭を持つ日は随分と遠い未来な気もするが、僕は音楽を奏でて少しでも皆さんの素敵な毎日に、ささやかなプレゼントを送るとしよう。なんかおこがましいですなフフフ。

 

皆さん、良いお年を!

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