打楽🐷ぶ〜ろぐ

打楽器愛好者、曲淵俊介の身に日々起きる、打楽器に関する小言

打楽器アンサンブル@神河

少し前になるが、兵庫にて打楽器アンサンブルの公演があった。

山々に囲まれたホールにて。


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神河町。女優の能年玲奈さん(のんさんと言うべきか)の出身地ということだ。非常にのどかでゆったりとした時間の流れる場所であった。

といっても朝イチから大量の機材を搬入しなくてはならない。どんなに穏やかなロケーションであっても、テキパキと動かなくてはならないのが打楽器奏者あるある。

空気が美味しいし、のんびり気楽にやればいいよね〜♪とはならないのである(それはどの楽器奏者も一緒だな🤪!)。

それぞれ協力し合いながら大量の楽器を降ろし、組み立て、セッティングを決める。


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今回はドラムセットまわりを基本に、マリンバ&小物まわりをいくつか。


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今回お世話になったのは、大大大ベテランの方々。僕よりフタ周りほど年上の大師匠ばかり。

もう僕が高校生の時からお世話になってきている先生方で、一生頭の上がらない状況👀

 

こういった公演は、普段よりも更に何十倍もの経験になったりします。

選曲から全く違うので、演奏していて新鮮で楽しい。

その中からいくつかピックアップ。

 

・パーカッションシークエンス

今はやりたくても譜面が手に入らない(方法があったら教えて😇)この楽曲。この動画の演奏者は数十年前の芸大生。うまくないですか…?

技術は当然だが、音が明るい。音で判断するしかないけど、僕の音大時代はもっとジメジメしていたけどなあ🥴🥴🥴?

今どきこういったマーチングスタイル(本場のやつではなくて、クラシックパーカッションで演奏されるものたち)の楽曲は、既に出切ってしまったようなところもあるし、なんか聞いたことのあるようなフレーズがまた聞こえてくる、というような印象も少々あるが、こういう作品を聴くと、純粋に!面白いぞ!打楽器やりたい!と思わせてくれる。

 

・野菜の気持ち/古谷哲也

こちらはパーカッションというより、リトミック教材というか、リズムの面白さをコミカルに伝えていく作品だ。教科書に乗っていることもある(僕の学生時代は乗っていた)のでご存知の方も多いと思う。

YouTubeで見つけた解説動画。僕はこれを見たとき、あまりの熱量の高さに感動した。

まず40分もあるし、チャンネル辿ると、各パート毎の練習用音源(そのパートだけ音が抜けている)まで用意されている周到さ😳。

僕も見習わなくてはいけないな。。

 

・Zulu Welcome/S.Fink

フィンクが1973年に作曲した6重奏の作品。冒頭はウッドブロック(ログドラムで奏することも多い)にて3名の奏者の自由な駆け引きが心地よい。まるで音で会話をしているような感覚を持つことができる。後半は太鼓類や小物類も加わり激しいアフリカンリズムに変わる。

面白楽器紹介などにも使えるし、飽きのこない楽曲だ。上記全体写真の手前にあるのが、活躍した小物たちだ。

打楽器にはティンパニや小太鼓、マリンバ等の花形楽器をアクロバティックに弾きこなすスター的な面白さもあるが、やはり身近にあるような小物楽器を用いて、初めて見るような演奏体験をすること、させることも打楽器の面白さの一つ、いや、最も大切な😏ことの一つだと思っている。

 

神河の自然豊かな場所にたつホールいっぱいに響く打楽器の音色に、あらためて打楽器の原始的な魅力を再確認した1日なのであった。