吹奏楽の学校公演にて、距離と闘う。
先日、とある学校でのエクシードさんの公演。
吹奏楽部のみなさんとのジョイントもあり、大変に盛り上がった。
リハーサルは公演の一週間ほど前に一日、同校で行った。リハ本番共に会場は体育館。
響きすぎる会場は音の輪郭が掴みにくく、タイミングはもちろん、サウンドを合わせるのが非常に難しい。
大抵狭い会場では、打楽器セクションは下手側に、低音セクションは上手側に分かれる。
その際遠方の低音セクションを聞きすぎて(+見すぎて)発音が遅れてしまうんですよね。
特に体育館というのは音がこもりやすく、細部を聴き取ったり、演奏時のクリアな発音に苦労することさえ少なくない。
今回の僕の担当パートは基本シンバル+コンガ、ボンゴ、ティンバレス等々。
シンバルは空気を読めばまだストレスは少ないが、今回一番問題だったのはビートを作る系統の楽器だ。
ドラムセットやラテンパーカッションなどのリズムを担当する楽器、鍵盤楽器でいえばシロフォンといったところだろうか。
特に今回のプログラムの大半は映画音楽やゲーム音楽が主となっていたので、只でさえ無茶振りな打楽器のアレンジが多い(おそらく他の楽器の方々も各々のフレーズに対して、同じことを思っているであろう🙄)。
レトロなゲーム音楽の場合は、オリジナル曲が全編打ち込みで作られたものも非常に多いので、生楽器にアレンジした途端、無理難題に挑戦するような場面も出てきたりして…...
今回、難関はいくつか(も)あったが、個人的ピークはこの楽曲!
「クロノ・クロスより時の傷痕」
「クロノ・クロスよりMAGICAL DREAMERS〜風と星と波と」
どちらも普段のコンサートホールでは、演奏上何の問題もない音楽なのだが、今回は環境に苦しめられました。
只でさえお互いが聴き取りにくい状況の中、ドラムセットは中心部にセッティング(これ自体は理にかなっている。これにより全員がリズムを平等に聴き取れるからだ)。
しかし、僕の担当のラテンパーカッションはプログラム中、この2曲にしか登場しないということで、団の判断により舞台下手側パーカッション軍団3列あるうちの最後列に追いやられることに。
心当たりありまくりだが、帰宅後リハーサル録音を聴き、演奏開始が半拍ほどズレており愕然とする。
原因は時差、セッティング(遠いので指揮者とドラムが同時に見えない)、そして僕の技量だ。
技量面は録音を聴きながら微調整したり、イメージトレーニングしつつ、引き続き練習するしかないが、いつもこちらでも説明している恩師からの受け売り“環境設定”を考え直す事によって、技量面以外の問題を激減させることができるはずだ。
申し訳ないことだが本番当日、団に許可を取り、僕のセットを打楽器最前列に移動させて頂き、ホルンセクションに断りを入れつつドラムセットと指揮者の両方が同時に見える位置に強引に陣取る(花見シーズンの迷惑客のようなノリだが、そんなこと言っていられないのです。ホントに😬😬…)。
実際、これだけでストレスはどこかへ行きまして、何事もなく演奏を行えましたとさ。
今回も“環境設定”は僕の救世主。
だが過信は禁物、明日はどうなるかわからない。
常に広い視野と角度で過ごしていたいですな。