マリンバオーケストラⅧ
みなさま、本年もよろしくお願い致します。
1ヶ月と少し更新せずでした。12月と1月と数十公演&指導が入り組み、練習と準備でとてもブーログまで手が回らず。。。ですが!中々収穫もあり、学びもありといい期間でもありました。こういう時もしっかりブログを更新できるみたいなスーパー効率演奏家を2022は目指して参りたいと思います(有言不実行!?)。
世の中には毎日(そして何十年と😳)演奏会を行う方々もおり、スゴイなあと羨望の眼差しで見つめておりますが、僕は今が最低限のクオリティを発揮できる限界かな。などと弱音を吐きつつ、でもやっぱり案件を詰め込みたくなってしまう性分とうまく向き合おうといった所でございます。
さて恒例の後出しジャンケン(まさかの11月の案件から😬😬😬遅)ですが、気付きがあった案件をピックアップしてドンドン備忘録として残していこう。ブーログの醍醐味は学びの共有(押し付け🐽)ですから〜!残念っ🎸!
本来は昨年度のはじめ頃に行うコンサートだったが、コロナウイルス感染拡大の中で延期となった公演。延期になった直後でもレコーディングは行っていたので、今回は思い出しながらブラッシュアップしながらというリハーサル期間であった。
・ホルベアの時代より/E.グリーグ
各楽章、古典的な形式で描かれているが、これは題名になっているルズヴィ・ホルベアという文学者が生きた時代の後期バロック音楽をベースに作られているためで、作曲年は比較的近年の1884年だ。
元々上記のピアノ曲だったが、後に弦楽合奏用にアレンジされた。
・第1曲:前奏曲
リズミカルなベースと朗々とした美しいメロディに溢れた作品。リズミカルな部分はマリンバ(打楽器)という楽器にとっては非常に演奏のしやすい分野だし、ひょっとすると弦楽やピアノよりもリラックスして演奏できるのではないか、と感じるほどだ。
だが、9小節目にあるようなフレーズを長く演奏しなくてはならない場面では、トレモロ(音を連打して長く保つ奏法)が邪魔をする。自由に表現しすぎると乗り遅れてしまうし、カッチリと演奏すると今度は美しい音色が犠牲になってしまう。
今回は8分音符のみ16分音符の3連符で演奏し、それ以外は自由なストロークに決定し、可能な限り繋がる為に、3連符を馴染ませるように奏した。
・第2曲:サラバンド
3拍子のゆったりとした舞曲がベースになっている作品。ゆったりとはしているものの、ト長調の軽やかさが、この曲を重々しさではなく、優雅さへと演出しているように感じる。
中盤のチェロのソロは、「ああ、次生まれ変わったらチェロやりたいなぁ」と思わせる美しいものだ。いや、今世でやればいいんだけどね。
さてこの作品をマリンバで奏するとき、最も問題だったのが終盤のこの箇所。
徐々に音が積み重なっていく表現は、1音1音が収束してしまうマリンバには少々酷だ。
重さをできるだけかけながら、テヌートで……
・第3曲:ガヴォット−ミュゼット
2分の2拍子の軽やかな一曲。ふと踊りだしたくなるような、民族的な性格があり、後半のミュゼットはドローン(同一音による持続音)と共に、より民族舞曲的な印象を強める。
この作品は演奏上は非常にマリンバとマッチしていて、ストレスなく演奏が可能。
・第4曲:アリア
さあやって参りました。地獄の時間。
この作品は最上級に美しいメロディと和声が素晴らしい。全5曲の中で一番好きな曲だ。
だが、美しさとは対照的に。
「合わせんのめちゃムズイ」
今回はトップのアシということで、後ろからドライアイ全開にして、付けていく。
譜面を見ながらどう合わせるか、目のどこかに奏者を置いておきつつ、とか色々と熟考して見たものの、結局行き着いたのは、「暗譜してガン見」。
セッティング上、手元のマレットは見えないので、腕の動きや、次の音に行く身体の動きを拾ってジャストタイミングで動いていく。もちろん、ロールの速度や癖、音色も合わせて。
結果一番ピッタリ来てたかな。どうかな😏。
・第5曲:リゴドン
分散和音が非常に快活な、明るく楽しい一曲。全パート見せ所満載で、内声もとっても充実していて演奏していて楽しすぎます。
と、言いたいところなのですが、アウフタクトの多い(それがこの曲の躍動感に繋がっているのだが!)曲は合わせるのが難しい。
曲の変わり目のアウフタクトを合わせるのはマリンバでは相当難しくて、これはいくつか心残りがある。最後に課題を残されたような形で終演。勉強すべき事が目の前にあるのはいい事ですな。
そういえばPoco meno mosso部分からは、ドラクエのお城っぽいな、なんて感じてしまうのは、いつかブーログでも書いたドラクエ祭りの時に、やりすぎたからかな🙄🙄🙄
また長くなってしまった。
皆さま、今年も変わらず、楽しいこと沢山やって行きたいと思いますよ。
ブーログ共々、マガリブチをよろしくお願い致します🖐️🖐️