打楽🐷ぶ〜ろぐ

打楽器愛好者、曲淵俊介の身に日々起きる、打楽器に関する小言

Marimba Duo in TOKYO(の山奥)

都内の山の中腹にある学校にて鑑賞教室。

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学校の裏庭から撮影した空。

全校生徒は50人弱。感染症対策により、さらに半分の人数(20数名ずつ)で2公演を行うことになった。

相棒は、僕とのユニット「Tatami Duo」としても細々活動中の同期、歩実さま。大学から一緒で、演奏家としても数々の修羅場をくぐり抜けてきた名手なのです。
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彼女と演奏をしたり、他の同じくらいのお付き合いのメンバーとお仕事をすると、やはり昔からの仲は本当に大事だなあと毎回実感させられる。

 

アンサンブルにストレスがないのですよね。

 

ここで言うストレスというのはマイナスな言い方ではなくて、一種の緊張感みたいなもの。

過度な緊張感は力が入ってしまって、演奏の妨げになる。リラックスできる関係性を共演者と築けている本番は、程よい緊張感に溢れ、演奏に集中がしやすくなる。

実は初対面や、関係がまだ深く築けていない段階で仕事をともにする際、リハーサルを沢山するよりも、ティータイムやお酒を酌み交わすこと(いわゆる人間的なコミュニケーション😀)がより良い演奏に繫がることもある。

お互いがどんなスタンスかを知っていくことは、共演する上でも結構大事なことだったりもする(もちろん、一番大事なのは「良いステージにしよう!」という想いや方向性の共有なのだが…)。

 

いずれにしても、上手くいく時もいかない時も共に乗り越えてきた、という「歴史」には到底敵わないだろう。(少し大袈裟だが😏フ)

 

お互いを意識しなくても何故か音が合ってしまう、そんな魔法のような時間をお互い笑い合う一日であった。


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会場は音楽室で重鎮に見つめられながら。

いい曲は沢山あったけど(TATAMIオリジナルアレンジはその内しっかりアップロードして紹介しよう)今回はコレ。

 

・日本のうたメドレー

作曲家の西川利夏氏が編曲したもので、フルート版のオリジナル作品を、マリンバ奏者の野口道子氏がマリンバ用に監修したものだ。いずれも楽譜が出版されている(ここではマリンバ版のみ紹介)。


演奏CD付名曲集 マリンバ フェバリッツ(1) | 野口 道子 |本 | 通販 | Amazon

 

現在ではマリンバの作品も相当数あり、マレットを4本持つのは当然のこと、6本、最近では8本を自在に操る奏者も。

楽曲は大道芸的に派手なものや、マリンバの端から端へ、縦横無尽に飛び回るものも沢山ある。

聴くたびに「スゴイなあ!」とか、「弾いてみたいなあ!」と思わせられるが、どんなに勉強を重ねても、そして今後もっともっと上達しても、やっぱり人生の終わりに聴きたいのは子供のころに皆で歌ったものや、母親が寝る前に歌ってくれたもの、そんなシンプルな楽曲なのだろうな。

 

個人的にそんなことをふと思いながら、終演後に公演をとっても喜んでくれていた大自然の子供達に向けて精一杯演奏しました。

 

2公演とはいえ、そこそこ早い時間に開放されたので、また別の同期とも合流し、ずっと行ってみたかった飯能市「メッツァビレッジ」にてコーヒータイム。


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北欧の雰囲気漂う、自然豊かな場所で演奏の疲れから開放されて充電完了。

緑と友情に溢れた一日を満喫したのでした。