打楽🐷ぶ〜ろぐ

打楽器愛好者、曲淵俊介の身に日々起きる、打楽器に関する小言

二兎追う者は一兎も得ず、の巻!

先日、午前中は浦和で打楽器アンサンブルアウトリーチ、夜は甲府のホテルでマリンバデュオの公演がありました。


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昼と夜別々の編成で演奏するのは初めてではないし、少し無理があるとは言いつつも、共演の方に推して頂いたこともあり、参加を決めた💪。

午前中は「今日の料理」や「Under The Sea」等のアレンジものや、この日のための全くのオリジナル作品(メンバー作曲)、現代打楽器アンサンブルから「マリンバ・スピリチュアル」等々、勢力的なプログラム。


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夜は「Marimba Phase」や「African Blues」、「Wooden  Music」、「Conversation」など骨太作品満載の、午前公演とは全く色の違う作品を演奏した(意識が飛んでいてセッティング写真を撮ることができなかった…サイコーのロケーションだっただけに勿体無い)。

 

無謀なスケジューリングは百も承知であったし、当然のように時間に追われた一日となった。

時間に追われるのは大好きだし、練習量も十分であったが、珍しくこの日は当日朝から、やけに焦っていた。長期間に渡る不眠も影響しているのか注意力が散漫になり、一つの事に集中すると別のことを忘れてしまい、またいけないと思って焦ると元々あったことが疎かに。。

 

こんな事を一日続けた結果、どちらの公演も、思い描く理想のパフォーマンスに届かなかった。

 

体力有り余る時期を少し過ぎたのを、完全に読み違えているココ最近である😵

 

自分の限界をどう知ればいいのか?

どこまでだったらできるのか?

 

これまで漠然と考えてはいたが、本気で考える時期に来ているみたいだ。

自分の事ながら、失敗は誰にでもあることだと思う。もちろん、出来るだけそうならないように努力しているとはいえ。。

だが、一番重要な問題は、それを次に向けてどう解決していくか。

20代の頃は一つ失敗する毎に絶望していたが、今は少しだけ頭を回転させよう。体力や勢いで乗り越えられなければ、頭をフル回転させてどう最高の状態を生み出せるか(維持していけるか)。素晴らしい演奏家の方々から色々な知恵を盗みながら少しずつ成長していくしかない。時には心を鬼にして、時間を整理することも必要だと思う。

 

僕達の価値はステージの上にあるのだから。

 

さて、落ち込むのは程々にして、もっといい演奏をしたかったこの日の楽曲たちの中から面白い楽曲を(備忘録と戒めを兼ねて!)いくつかシェアする。

きょうの料理/冨田勲 arr.Takao Ogi

今回演奏したメンバーが以前作曲家に委嘱したというアレンジ。発注時は「壊れたメリーゴーラウンド風に」だったとの事だが、僕には料理に失敗しつつも、なんとか挽回する、一人暮らし初心者のとあるシーン、に感じてしまう。

だって上京したての頃を思い出すんだもの。

ああ、、伸び切ったパスタや、塩気が強すぎて海水みたいなスープとかね。まさにこの曲の中間の気持ちそのものでしたヨ、ええ。

 

・Wooden Music /Rich O'Meara

リッチ・オメアラのマリンバオリジナル名曲。古い楽曲にも関わらず、ミニマルミュージックやジャズなどの要素をふんだんに取り入れた、非常に洒落っ気の効いた一曲。

少し長い楽曲だが、セクション毎の間のとり方さえ研究すれば、大変聴き心地の良い楽曲となる。だがその間のとり方を見落とすと…

 

他にも沢山あったが、今日はこの辺にしておこう。


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昼公演の素敵な小物たちはドレミパイプという名が浸透している、打つと音程がなる「ブームワッカー(上)」

もう一個はオルゴール的なエフェクトで使用していた、「ベルリラ(下)」

おもちゃの楽器の一種だけれど、それにしか出せない音も存在している。これは古さではなく、、「味」。

僕も日々自分を使い古しているなと感じていて、このままだと持たないな、と思うココ最近。ここは一度立ち止まって、ひとり森にでも行きつつ肩の力を抜いてきます🌳🌳🌳

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