バレンタインオンキョー①
気がつくと、年が明けて2ヶ月。
ブログを更新しなきゃ更新しなきゃ、と思いながら、1、2月は(非常事態宣言というに)意外と時間を要する案件に追われて、必死であった(言い訳)。面白かった事や、新たな気付きは、思い返しつつ、こちらにもひっそりと残していくとして。。
とはいえ、こういった事は最新のことから取り組んだほうが鮮度が高いので、先日の(でも先日かい😑😑😑)高校のバレンタインライブのことから。
「ギターを交えたポップスライブを公開講座としてやって頂けませんか?」
僕が非常勤で打楽器を教えている学校の科長先生から数ヶ月前に依頼があった。クラシックにどっぷり浸かった学生たちに、型にはまらず楽しく音楽を演奏することを伝えたいとのことだった。
確かにその学校は、クラシックの科は非常に充実していて、講師陣も錚々たる面々だし、学生もとても優秀だが、ポップス科というものは存在していない(もちろんクラシックを習いつつ、ポピュラー音楽での成功を夢見る学生は、多くはないがいる!)。
そういう僕も、メインのフィールドはクラシックなので、そういったアプローチになるかも、という前置きはした上で、以前現場でご一緒した素敵なお二人(ジャズギター&ピアノ。学校、メンバー共にSNS等の許可を頂いていませんので念の為、非公開。機会があればまた🙂)を招くことに!
そして学校から頂いた、「好きなことやってください!任せます!」。
夕飯何にする?に対して、何でもいい!と言われて怒るのは冷え込み中の家庭のみである🤔。
メンバーにその件を伝えると選曲が出てくる出てくる。
そして決まったリストがこちら。
1.天体観測/BUMP OF CHICKEN
2.Ob-La-Di, Ob-La-Da/The Beatles
3.いのちの名前/久石譲
4.Tea for Two/Vincent Youmans
5.Ett liv för mig(ピアノソロ)/The Real Group
6.Nocturne No.2/F.Chopin
7.To the Gods of Rhythm(ジャンベソロ)
/N.J.Zivkovic
〜Tacet〜
8.愛の挨拶/エルガー
9.鉄腕アトムのテーマ(ギターソロ)/高井 達雄
10.James/Pat Metheny
11.Lullabye/Billy Joel
12.春よ来い/松任谷由実
13.Spain/Chick Corea
Enc.Go the Distance/Alan Menken
【※高校生音楽科対象にした公開講座です。にしちゃ渋すぎないか。】
。。。。一貫性がなさすぎる。そしてアレンジは全て雰囲気を変えてイチから!という宣誓の下、苦悩の楽しき編曲期間へと突入するのであった。
パーカッションセッティングはこれで確定!
版権の都合上、先日のライブを公開できないのは悔やまれるが、苦悩の日々を少しずつ備忘録的に公開していくとしよう。
初回といってはなんですが、リストにはご存知の曲も多いかと思われます。まずはPiano soloとpercussion soloで選ばれた曲を紹介しましょう。(Trioじゃないのかよ!!)
・The Real Group/Ett liv för mig
この曲はスウェーデンのアカペラグループ「The Real Group」のメンバーAnders Edenrothが作曲したアカペラのバラード。実はあまり知名度がないように見えるこのグループ、アカペラグループとしては超一流のグループだ。僕は高校時代に始めて耳にして以来、すっかりハマってしまっていた時期がある。詳しくはない、が。
メンバーはたった5人しかいないのだが、いい意味で各々のキャラクターが立ち(全っ然声の性質が違うのですよ!)、とても5人とは思えないハーモニー。実は色々とメンバーが移り変わっていて、個人的には、よりクラシック色の強い初期のメンバーが好みなのだが、今のメンバーでのリズム感とハーモニーも捨てがたいのである。
まだ勉強したての僕に、優れたアンサンブルとは、音程や音色を機械的に合わせたり、縦の線を乱れず揃える事だけではないと教えてくれたグループの一つだ。
僕はこの作品がとても好きだったんだが、まさか演奏してくれるとは知らなかったので(本番までお互いのソロ曲は知らない)、ある意味、このグループをよく聞いていた高校時代に戻ったような気がして、嬉しい気持ちに。。。。。。
・To the Gods of Rhythm/N.J.Zivkovic
この曲は、我らが世界的打楽器奏者(勝手に我ら、とかいっちゃって、だって業界じゃ超有名人なのだもの)、Nebojsa Jovan Zivkovic氏の作品だ。使用するのはジャンベ一台と、声のみで、アフリカンリズムに乗せて、リズムにシンクロする形で発声をしていく。最終的には作曲者の出生地、セルビア正教会の歌を元にした聖歌が、リズムに合わせて朗々と歌われる。
僕はこの曲を何度もやっているけど、やる度に演奏がまるで違っていくのがとても楽しい。言葉とリンクしているからだろうか。10年とか経つと、人間話し方や言葉の使い方も変わるもの。言葉のみならず、考え方さえもストレートに伝わる。そんな楽曲だ。
ちなみに今回は、お客様の中に4,5歳のお子様が2名いたが、よっぽど印象に残ったらしく、車の中でも、家に帰っても僕のマネをしていたらしい。みんな!打楽器を楽しむのはサイコーだが、行儀よくね😏。怒られるのは、いつも僕だ🤫🤫🤫。
それにしても、クラシカルな楽器演奏があまり変わっていかないのは、まだまだ僕のスティック(マレット)さばきが、言葉になりきれていないからなのか....😑?
という訳で、とてつもなく長い文章は敬遠されるというから、今日はここまで(もう手遅れ🕳️🕳️🕳️)!!!