打楽🐷ぶ〜ろぐ

打楽器愛好者、曲淵俊介の身に日々起きる、打楽器に関する小言

超小編成ドラムセット

少し前に行われたミニコンサートより。

 

クラリネット2本、ホルン一本、サックス一本、そしてドラムセットという、とっても奇抜な編成😏のコンサートだ。

それも感染症対策から、アンサンブルは一曲のみで、残りは全てソロやデュオのみになった。

 

この公演は再三に渡る延期を経て、ようやく規模を縮小して開催することになった。

本当は何曲もアンサンブルで演奏をしたいところであったが(メンバーも皆そう言っていた)、今は少しだけでも聴衆の前でパフォーマンスができることに感謝しなくてはならない。

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楽曲はT-Squareの「宝島」。吹奏楽を嗜む方々で、この楽曲を知らない方は殆どいないと思う。

真島俊夫氏のアレンジで「オーメンズ・オブ・ラブ」と共に、世代を超えて知れ渡ることになったこの楽曲は、今の中高生に聞くと「真島俊夫氏のオリジナル作品」と認識している子が大変多いことには驚きだ!

そうして半永久的にスタンダードとして残っていく喜びと、オリジナルを忘れないでネ…、というようなTHE SQUAREファンの葛藤を耳にするのは1度や2度どころではない😬😬😬。

 

僕自身も数え切れないほど演奏しているし、当然暗譜してる、なんて方も多いのではないでしょうか。

そんなT-Squareのこの曲、当然問題は演奏できるかどうかではない。

 

編成である(切実)。。

 

クラ2、ホルン、サックス&ドラム(PAなし)ということでどう見積もっても圧倒的音量の差があるので、リーダーの発注としてはカホンあたりでというところで一度は落ち着いたのだが、どうしてもあのサウンドカホンからはイメージできず、限りなく小さいセット(でもカホンだけとかでなくて)を考えた。


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まずジブラルタルカホンペダルでバスドラムに近づける。元々はゴム製の割とハードなビーターが付いていたのだが、それだと音量が大きいので、フェルトビーターに変更。

スネアドラムはパールのミニスネアのボトムヘッド(裏側)を外し、トップヘッド(表側)の裏面に、半分にカットした響き線をテープで固定した。

タムはTAMAのミニティンバレス8”、10”を使用し、シンバルはパイステのPST14”とZennのスプラッシュ8”(とんでもなく安いサウンドハウスのものだが、スプラッシュに関しては価値が高いで有名😏)を使用。

ハイハットに関しては無名(とある小学校の廃楽器を譲り受けたもの)のものに更にテープでミュートし、スティックはワイヤーブラシを用いて圧倒的な消音セットに仕上げた。

 

これで丁度いいバランスだったんですよね(マジ?)。

 

小編成と合わせる際、フルサイズのドラムセットで音量を落として弾くとどうしてもスケール不足になってしまう。こういう時はオモチャのようなセットでものびのびと演奏した方が聴衆もノリやすかったりするのですよね。

僕も学生時代は「打楽器はパフォーマンスじゃねえ!ピアノと同じクラシック楽器や!」とか、「俺たちはヴァイオリンと同じ立ち位置で演奏してるんじゃ!」みたいなプライド持ってやっていた時期がありましたよ。その精神自体は素晴らしいし、大切にした方がいいと思う。

しかし、今初めて生の演奏を聴く、といったようなお客様にとっては、そんな堅苦しい精神よりも、身体全体で表現するような演奏の方が、より自然に心に入ってきたりするのですよね。

どんな客層で、何を求められているのか、常に考え、イメージしながら練習あるいはリハーサルに取り組むことが、明日の名演を生むのかもしれない。

 

、と、そんな一丁前なことを語っているが、直前に任命された当公演のソロのトップバッター(考えれば、年齢的にそうなる可能性が最も高かったのに・・・)の僕が一曲目として選んでいた曲が「虹の彼方に」。

これはオープニングとしては完全に選曲ミステイクでしたな😎ネクラ!。

MCにて「この曲は、映画の冒頭で少女ドロシーが歌い上げ、この後に起こる素敵な世界への旅を予感させる作品。僕は最年少ですから。まあ、ドロシーというには年を取りすぎていますがねえ」

とドスベりを更に加速🚗。

 

。。。。。。。。日々、精進。

 

ちなみに「虹の彼方に」といえば、ジュディ・ガーランドのものが知らない人はいないというくらいに有名ではあるが、カバーでいえばアリアナ・グランデマンチェスターでのライブパフォーマンスが好きなのです。

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「One Love Manchester」は、この公演の半月ほど前に起きた、彼女のマンチェスターでのアリーナライブ直後に起きた爆破テロ事件をきっかけに急遽企画されたチャリティーライブ。

死傷者が多く発生した事件がきっかけということで、とても嘆かわしいことではあるが、この公演自体は、素晴らしいアーティストたちのパフォーマンスを通して、全編悲しみと愛に溢れた名演となっている。アリアナ・グランデ自身も終始涙を堪え、流しながらもステージを繋げていく。「虹の彼方に」はライブの締めくくりとして、想いを振り絞るように歌われている。

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