打楽🐷ぶ〜ろぐ

打楽器愛好者、曲淵俊介の身に日々起きる、打楽器に関する小言

スティックって飛ぶよね。

 とある場所で毎月開催しているドラム教室の生徒たちの発表会を見返していて、とても素敵な1シーンに出会う。

生徒たちは個人レッスンを受けてきた成果を、半年毎にレッスン生とご両親の前で発表する。

みんな学校やクラブ活動等で、普段は一緒に行動を共にしているが、お互いがドラムを演奏する瞬間を見るのは半年に一度になるので、各々成長のアピールを全力で行う。

みんな仲良しで楽器が大好きで、本当によく練習してくるんだけど(結構なメンバーが自宅にドラムや電子ドラム、トレーニングパットを購入したし、中には触発されてお母さんやお父さんまで始めたりして😏)、ライバル意識はしっかりあるのか、発表会になるとピリっとした緊張感が生まれる。

 

そして、とある生徒の発表。

彼は非常にセンスが良くて、言ったことは直ぐに出来てしまうタイプだ。特にフットペダルの扱いに長けていて、ダブルなんかもお手のもの。しかもいつも穏やかでユーモアたっぷり、間違えるとニコニコしながら頭を抱えてドラムに突っ伏してしまったりするんだよね🙂

 

今回もレッスンの時から抜群のセンスで問題ないと思われていた。

そして本番。

何気ないパッセージを演奏する時にスティックがリム(フチ)に当たって床に落ちてしまった!

直ぐに拾い、演奏に戻るが彼の目つきは今まで見たことがないものであった。

僕はその悔しさとも憎らしさとも取れる目つきに感動した。

本気で音楽に向き合っている姿に。

彼は最後まで弾ききった後、コメントも返せず自分の出番を終えた。

 

子供の伸びしろってスゴイっていうけど、これは本気度の問題なのかもしれないと思う。大人になって、まさに僕がそうなんだけれど、自分はできなくても大丈夫とか、やってないんだから出来なくて当たり前とか、、何かしらに理由を付けては、やらない方向に持っていくのではないかと。

経験を武器に上手にこなしていくのと、妥協するのは違うなあと、あらためて身にしみた1シーンであった。。

 

自分の経験の一つになるのならば、思い切ってスティックをすっ飛ばすのも、アリか!?

 

全然関係ないけれど、本日午前中の業務を終え、長めの空き時間につき、一度自宅に戻ると、玄関にて小さな蛇の赤ちゃんに遭遇。蛇好きには嬉しい雨の日。

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