打楽🐷ぶ〜ろぐ

打楽器愛好者、曲淵俊介の身に日々起きる、打楽器に関する小言

玉置浩二PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2021

一年の折り返しが近づいてきたので、今年の前半を少し振り返る中で―

 

昨年の年末は暇で自宅にいて、紅白歌合戦を見つつ掃除なんかをしていた。

その時ふと耳に入った「田園」。紅白に玉置浩二が出演しているという違和感と、オケ編曲を含めた演奏の素晴らしさにとっても感動をしたのを覚えている。

その頃、既に2月の公演のサポートは決まっていたので、このアレンジだったら楽しみだなあと思いつつ、オケリハーサルを迎えた。

編曲は山下康介氏。例の田園はもちろんのこと、他の楽曲も素晴らしいアレンジでボーカル合わせがより楽しみに!f:id:buulog:20210601234518j:image

キャパ4000人ということで、新型コロナの関係で当日まで開催が危ぶまれている中、なんとか公演当日を迎えることができた。

ボーカル合わせ。リハーサルから美しい歌声に公演への士気が上がっていく。

 

本番では、4000人が満席の中で、マスク着用はもちろん、会話かけ声禁止、検温、消毒、玉置氏自身のMCもなし、動きは入退場のみで、歌う時以外はマスク着用、オケも全員マスク着用、管楽器は演奏時のみマスクを外す等、徹底的な対策が取られた。

 

玉置氏が終曲を高らかに歌い上げて、4000人全員が一斉に総立ちになった。ここまでのエネルギーは中々経験することはない。

個人的に最も素晴らしいと感じたのは、(歌声が素晴らしいのもあるが)公演中観客が一人も声を上げたりせず、まるでクラシックの公演のように静かに聴いていたところだ。こんな状況だし、当たり前のことに思えるかもしれないが、これは中々できることではないし、長年培われた演者とファンの信頼関係の賜物とも言える。お客様を含めたあの日の全ての関係者が、いい公演を、いい状態で成功へ導こうとしていたと思う。

 

田園はサイコーだったし、夏の終わりのハーモニーは不朽の超名曲だけれど、僕のこの日のMVP(MVMか?)はJUNK LAND。

このアレンジ超絶カッコイイ。数年前の別公演のものだが、同じアレンジのものを見つけた。

僕は昔からの大ファンという訳ではないが(楽曲はカッコいいし、歌も素晴らしいので、好きではあったけど)、リハーサルの中で何度か玉置氏とオケのアンサンブルがうまくいかない場面で、その度に(マスク越しに)「すみません」とニコリと微笑む玉置氏にグッと来てしまった。終始、音楽好きが伝わり続ける、そんなリハ本番であった。

 

音楽を仕事にすると、色々な環境や状況で、うまくいく事ばかりではないし、対価が発生し、日々生活しなくてはならない以上、音楽をいつでも初心の時みたいに好きでい続ける事は中々難しいかもしれない。

でも、元々は自宅でただ音楽が好きで、ただ楽器が好きで、黙々と籠もっていた時期があるんだよね(と思う)。

僕はまだ若造だし、学生時代から変わらず音楽好きが進行中と自負してはいるものの、、、それでも初心をふと思い出させるような、そんな一時となった。

 

さて、今回の担当はシンバルまわり全般。

最後の「JUNK LAND」で、シンバルを打ち上げるのと、玉置氏がハイトーンを歌い上げるのと、観客が総立ちになるのがほぼ同時だったもんで、あの4000人は俺に対して立ったんじゃないか!?

と本気で思う。僕はそういう浅はかな人間です😏😏😏アホ-🐓。


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打セクション写真をトリミング。

全員がステージ上で同じ特製マスク着用。

何十年経っても、これを見て、あの頃はなんだか大変だったなあ。と思い返すのでしょうね。

なんとか乗り切っていかなきゃね🥁🥁!